リアドア・サンブラインド

940 Estate - レポート

〜 リアドア・サンブラインド 〜


フィルムを避けてブラインドに

最近は日除けというとスモーク・フィルムを貼るのが普通ですが、私は940の淡いグリーンの着色ガラスがとても気に入っているので、フィルムは貼りたくありませんでした。 そこで、オプションのリアドア・サンブラインドを付けることにしました。余談になりますが、ブラインドのカバーする範囲が上下に開閉するガラス部分だけなのか、はめ殺しのリアクォーターガラスまで含むのか、確認するのにとても苦労しました。 いろいろと聞き回った末にやっとリアドア全体がカバーされることがわかったのです。リアクォーターガラスがカバーされなければ、もちろん注文しませんでした。940用のローラーカセットの長さを調べるのにこれほど苦労すると思いませんでした。


フランス製の素晴らしい工作レベル

届いた箱には“MADE IN FRANCE”と印刷されたシールが貼ってあったので、箱を開けるときはドキドキでした。 そして箱を開けてびっくり。何と金属製だったのです。オプションカタログの写真を見る限り、日本人の感覚としてはプラスチック製だとばかり思っていたので、これには少々驚きました。 しかし考えてみれば、ブラインドのテンションを支えるためには当然かも知れません。 実際に手にとってみると、ずっしりとした重量感といい、高級感のあるつや消し塗装といい、さすがフランス製、素晴らしい工作レベルです。 ローラーシャフトはかなり太く、アルミ製のように見えます。ローラーカセットの長さは79.5センチあります。両端のエンドキャップはつや消し仕上げの樹脂製です。 ブラインド自体は、網戸のネットのような感じです。ブラインドのつまみは持ちやすい形をしており、これも指に馴染む良い仕上げです。 全体にとても工作精度が高い感じがします。

THULEのルーフキャリアで経験済みでしたが、欧州人のモノ造りが、丁寧さと品質で日本を圧倒していることを再確認しました。 日本の製品は、どうみてもコストダウンのし過ぎで、製品から「味わい」といったような無形の価値が失われています。 「味わい」とか「信頼感」といったものを出すには、適度に過剰品質であることが必要で、コストダウン至上主義からそれらは生まれないような気がします。


取り付け作業

説明書をよく読むと(日本語の説明文もある)、ドアの内張りさえ外すことができれば、自分でできることがわかりました。 私はドアの内張りを自分で外せるようになりたかったのと、費用の節約を兼ねて、取り付け作業にチャレンジすることにしました。 取り付けをディーラーにお願いすると5700円掛ります。 ディーラーの方に、ドアロックノブは外さなくても良いことや(説明書には外せと書いてある)、ドアオープナー・パネルの外し方を聞くことができたお陰で、スムーズに作業が進みました。その後は、内張りを外すのに2、3分もあればできるようになりました。 取り付けはとても簡単で、ローラーカセットの底部についている2つ折りのクリップ(スライドする)を、内張りの3ヵ所に引っ掛けるだけです。


車内から見た感じ

まず車内(後席)から見たときですが、私はドア内張りの上端が平坦になっていることを、とても気に入っています。 ですから、そこにローラーカセットを装着すると、せっかくの平坦さが損なわれるのではないかと最後まで抵抗がありました。 しかし、実際に取り付けてみると心配したほどではありませんでした。多分、平坦な部分が半分くらい残っていること、色が内装色と同系で目立たないこと、長さがドア幅いっぱいあること、ローラーカセットの車内側が丸みのあるデザインになっていること、などにより、ドアのデザインによく溶け込んでいるためと思われます。 ただ、ブラインドのつまみとガラスフックがやや大きいので、ブラインドを下げた状態では、それらが少々目障りに感じます。 ブラインドを引き上げた状態では思ったよりも外がよく見えます。

車外から見た感じ

つぎに車外から見たときですが、ローラーカセット自体は外側が平面デザインになっているため目立たないのですが、ブラインドを下げた状態では、巻き取られたブラインドの上端やガラスフックがよく見えて、ちょっと目障りかなと思います。 ブラインドを引き上げた状態では、それらが見えなくなってとてもすっきりします。 そのようなわけで、普段は引き上げた状態にしておこうかなと思っています。テンションが掛りっぱなしになってしまうことが少し心配ですが。


費用(1998年12月)

リアドア・サンブラインド(6820828): 22,500円
作業時間: 約1時間